放熱ソリューションの特集ページとして、放熱が必要となる様々なケースに対応できる放熱シリコーンをご紹介いたします。熱対策の課題をお持ちのユーザー様向けに、TCシート(信越シリコーン)などのシート状製品と、液状・グリース状製品の特長をご紹介しています。放熱シリコーンは、熱伝導性物質を高充填した複合材料で、発熱体と冷却部材の間に密着させることで、優れた熱伝導性を発揮します。

シート状製品

液状・グリース状製品

絶縁放熱シリコーンゴムシートは、硬度が高い(デュロメータA硬度80度以上)ため取り扱い性が良好なシリコーン絶縁放熱シートになります。​

タイプ シリーズ
製品名
ゴムの熱伝導率
W/m-k
製品の熱伝導率
W/m-k
熱抵抗
cm²-K/W
試験方法
絶縁放熱
シリコーンゴムシート
TC-TA-1シリーズ 1.0 1.1 3.8 製品の熱伝導率:
ISO 22007-2 ホットディスク法
熱抵抗:
ASTM D5470 50℃/100psi
TC-TAG-2シリーズ 1.8 1.4 2.5
TC-TAP-2シリーズ 1.8 0.9 2.0
TC-TAG-3シリーズ 3.4 2.1 1.7
TC-TAG-6シリーズ 6.0 4.0 1.2
TC-TAG-8シリーズ 8.0 4.7 1.0
TC-BGシリーズ 7.3 4.0 1.9
絶縁放熱シリコーンゴムシートの特長​
熱伝導性を持ち、発熱素子の熱を逃がす​
沿面距離を確保することで絶縁を確保できる​
作業性、安定性、電気絶縁性に優れている​
シート、キャップ、チューブなど様々な形状がある​
シートカット、図面寸法への加工などお問い合わせはこちら

放熱シリコーンパッド(低硬度)は、アスカーC硬度2-40の圧縮可能な硬度帯のシリコーン放熱シートになります。密着性が良好で低熱抵抗化を実現致します。​

タイプ シリーズ
製品名
ゴムの熱伝導率
W/m-k
熱抵抗
cm²-K/W
試験方法
低硬度
放熱シリコーンパッド
TC-PEN3-10シリーズ 3.2 2.3 ゴムの熱伝導率:
ISO 22007-2 ホットディスク法
熱抵抗:
ASTM D5470 50℃/40psi
TC-PEN5-20シリーズ 5.2 1.3
TC-UPBシリーズ 8.0 0.5
TC-SP-1.7シリーズ 1.5 8.2
TC-CAS-10シリーズ 1.8 3.3
TC-CAB-10シリーズ 2.3 2.4
TC-CAD-10シリーズ 3.2 2.2
TC-CAT-20シリーズ 4.5 1.6
TC-CAF-40シリーズ 5.2 1.5
放熱シリコーンパッド(低硬度)の特長​
発熱部位によく密着し、熱抵抗を低減することで放熱効果を最大化できる​
発熱部位への着脱、仮固定が簡単にでき、作業性に優れている​
複数の発熱素子の熱を筐体やヒートシンク全体に放熱できる​
高いコストパフォーマンスと熱伝導率を実現​
シートカット、図面寸法への加工などお問い合わせはこちら
タイプ シリーズ
製品名
熱伝導率
W/m-k
熱抵抗
cm²-K/W
試験方法
熱伝導性両面粘着
シリコーンテープ
TC-10SAS 1.0 2.0 熱伝導率・熱抵抗:
ASTM E1461レーザーフラッシュ法
TC-20SAS 1.0 2.9
熱軟化放熱シート
フェイズチェンジマテリアル
PCS-CR-10 2.0 0.08 熱伝導率:
ASTM E1461レーザーフラッシュ法
熱抵抗:
ASTM E1461レーザーフラッシュ法
50psi/100℃/1h加熱圧縮後
PCS-LT-30 3.0 0.11
PCS-PL-30 1.7* 0.73
熱伝導性両面粘着シリコーンテープ(TC-SASシリーズ)の特徴
安定した粘着力によりネジレス化を実現できる​
広い温度範囲で熱抵抗が安定​
大面積での良好な作業性​
熱軟化放熱シート(フェイズチェンジマテリアル)の特徴
シートの取り扱い性とグリースの放熱性能を両立​
グリース並みの密着性を有しながら、定量で貼り付けと挿入が可能​
約50℃でグリース状に軟化​
熱軟化させた状態で圧縮を加えると低BLTになる​
耐ポンプアウト性に優れている​
熱伝導性両面粘着シリコーンテープ/熱軟化放熱シート
シートカット、図面寸法への加工などお問い合わせはこちら
タイプ 製品名 熱伝導率
W/m-k
熱抵抗
cm²-K/W
絶縁破壊の強さ
k-V/0.25mm
試験方法
放熱オイルコンパウンド G-747 0.9 15(10μm) 3.7 熱伝導率:
ISO 22007-2
熱抵抗:
信越化学測定法
絶縁破壊の強さ:
JIS K 6249
G-775 3.6 25(75μm) 2.5
G-777 3.3 21(56μm) 3.2
G-779 3.0 10(25μm) 3.2
G-1000 2.4 29(50μm) 3.6
放熱オイルコンパウンド適した用途
薄膜塗布(低BLT)が求められる部位の放熱(薄膜で使用することで熱抵抗を小さくできる)​
微細な凹凸がある部位の放熱​
リワーク性を求められる部位の放熱​
放熱オイルコンパウンドの特徴
放熱用シリコーン製品の中でも、高熱伝導で接触熱抵抗が低い​
グリース状のため、発熱部位によくなじみ。押しつぶすことで低BLT化できる​
耐ポンプアウト性や耐ズレ性を付与した高機能製品もラインアップ​
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タイプ 製品名 熱伝導率
W/m-k
絶縁破壊の強さ
k-V/0.25mm
試験方法
放熱液状
シリコーンゴム接着剤
KE-4918-WF 0.85 27 熱伝導率:
JIS K 2616
絶縁破壊の強さ:
JIS K 6249
KE-4961-W 1.6 24
KE-4962-W 2.4 25
KE-1867 2.2 23
KE-1891 4.0 25
放熱液状
シリコーンゴムポッティング剤
KE-1292-A/B 0.55 30
KE-1285-A/B 0.8 26
KE-1897-A/B 1.6 25
KE-1898-A/B 2.2 19
KE-1899-A/B 3.0 18
放熱液状シリコーンゴム接着剤の特徴
ペースト状または液状のため、さまざまな発熱素子の形状に使用可能​
湿気と反応または、加熱することによりゴム弾性体に硬化する​
発熱素子の放熱に加え、接着固定および、絶縁・防湿を目的としたポッティング、シーリングが可能​
UL認証取得品(UL94 V-0)​
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タイプ 製品名 熱伝導率
W/m-k
絶縁破壊の強さ
k-V/0.25mm
試験方法
ギャップフィラー SDP-3540-A/B 3.5 20 熱伝導率:
ISO 22007-2
絶縁破壊の強さ:
JIS K 6249
SDP-5040-A/B 5.1 21
SDP-6560-A/B 6.5 20
CLG-2500 2.9 6.2
CLG-3500 3.5 8.9
CLG-4500 4.8 4.7
ギャップフィラーSDPシリーズ&CLGシリーズの特徴​
さまざまな発熱素子の形状に使用可能​
SDPシリーズ:二液室温付加硬化タイプ
室温で軟らかいシート状に硬化して応力を緩和する
加熱することで硬化時間の短縮が可能​
CLGシリーズ:一液硬化タイプ
厚塗り可能で、耐ポンプアウト性、耐ズレ性に優れている​
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使用用途別の選定目安